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WIXOSSをはじめとしたオタク的なアレコレに関する記録

The Who 13年ぶりの新作『WHO』が本日遂に発売

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The Whoの新作が出ると初めて聞いた時は「楽しみすぎて死にそうだけど12月かぁ~、まだまだ先だからそれまでにピートもロジャーも死んでいないことを祈りながら気長に待つか」なんてことを思っていたらもう12月ですよ奥さん。
私の一番好きなバンドを挙げろと言われた間違いなく最終候補3つには残ってくるくらい大好きなバンド、The Who
このバンドのファンになってから初めて経験する彼らの新作が、私にとってどれほど楽しみだったかは想像に難くないと思います。

なんてったって、残ってるメンバーは二人とも70歳を軽く超えているクソジジイですからね。
生きていたとしても音楽活動をするほどの元気が残っていないおじいさんばかりの中で、今なおこうしてバリバリ元気に活動して新作を出してくれることがどれだけありがたいことか。
というわけで、忙しくてまだCDを手に入れることはできていませんが、先月から導入したSpotifyで何度か聴いたので、レビューはおろか感想にもなっていないチラ裏を雑に書き留めておきたいと思います。

・1曲目、ピートのコーラスがかっこいい、個人的に割と好きな『Who Are You』頃のThe Whoみを感じられてなかなか善きです。

・2曲目、ピートらしい「この顔とあのライブパフォーマンスの男から出てきたとは思えない綺麗なメロディ」のイントロから始まり、おじいさんになってより渋かっこよくなったロジャーの声が厳かに入ってくるところで死にました。もちろん昔の声も伸びがあってかっこいいですが、今の良い感じに渋くなった声の方が正直好きまであるくらい大好きです。

・5曲目、The Whoっぽくない音なのにどこか懐かしさを感じるのは何故だろう……と考えた結果、昔のアニメとかゲームの音楽ってこんな感じのサウンドだったような気がするからというところに落ち着きました。終盤の盛り上がりがかっこよくて好きです。

・6曲目、ストリングスの絡み方が『Quadrophenia』っぽさがあって好きです。わたくし彼らのアルバムの中だと多分『Quadrophenia』が一番好きなので、それっぽいというだけで好きになってしまいます。困ります。

・7曲目、ピノ・パラディーノのベースからジョン・エントウィッスルみを一番感じる曲。めっちゃ良いです。

・8曲目、ピートVo曲。ピートって囁くように歌う時ってこんな声なんだと思いつつ、ハーモニカのエロさに全てを持っていかれます。

・9曲目、ピートVoが挟むことによってまた1からロジャーの声を堪能できる素敵トラック。ていうかめちゃくちゃかっこいい。ビビるほどかっこいい。今までのThe Whoにはあんまり無かったタイプの楽曲だと思うんですけど、なぜもっとやらなかったっていうくらいかっこいいです。このアルバムのお気に入り曲。

・13曲目、元々60年代に作られていた曲らしいですが、確かに当時のThe Whoっぽさ満点の楽曲で、『A Quick One』の頃の彼らが現代サウンドで蘇った感じがして、端的に言うと感動しました。


なんというか、全体的に「荒っぽさと繊細さと美しさが入り混じるThe Whoらしさを詰め込んだ傑作」と言って差し支えないと思います。
本人達は「Quadrophenia以来の最高傑作」と言っていますが、確かにその通りだと感じました。

決して古い価値観に囚われることなく、常に新しいものを取り入れ続けているThe Whoの新作をSpotifyで聴くというのはある意味“らしい”のかもしれませんが(笑)、それでもやはり彼らの新作はCDで聴きたい(流石にLPを再生できる環境はない)ので、今週末にでもさっさと買ってきたいと思います。